グレコSE800スーパーサウンド
このギターは、正直素晴らしいと思います。
1976年式ということで、もう半世紀を経過してなお、その作りの良さには驚くばかりです。
ネック、ボディ、電装系。
全てが職人の意気込みが感じられる作りのギターです。
電装系について、ピックガードを開けて思わず「おお!」っと唸ってしまいました。
ピックアップを埋めるザグリ、その下に敷き詰めてあるザグリに沿って型どった真鍮製(だと思います。)の板そのまま貼り付けてあります。
ノイズ対策にしても、こんな仕様のギターは見たことがありません。
おまけに、ピックガード裏全面に貼られたアルミシート
これは、純正での仕様です。
決して後から貼ったものではありません。
配線についても、しっかりした太い配線を使っています。
ピックアップはグレコ純正PU100
とにかく、ハイパワーで乾いた感じの素晴らしいサウンドです。
スイッチは3段で、当時のグレコに使われていた独特の配線によるスイッチ。
ポットも配線も、流石だなーと思わせる仕様です。
残念ながら経年によりガリがあったため、交換しました。
ネックは全く、本当に全く問題ないくらいほぼストレート。
ロッド調整ってなに?ってギターに言われてるようでした。
ネックシェイプは緩やかなVシェイプ。
握った感じはやや細め。
ペグはグレコDELUXE刻印入りのクルーソンタイプ。
ブリッジは、6点止めシンクロナイズド・トレモロタイプ。
サテインブロックもS,T,C,B MADE IN JAPANの刻印入り。
当初から5本全てトレモロバネが装着されてます。ジミヘンの画像を見てた時、この5本バネが凄く印象的だったのを覚えています。
最近のストラトキャスターは、3本が多いような気交していたので、ここにも当時の職人のこだわりと堅牢感、ユーザーからすれば安心感を感じました。
塗装は、ラッカーフィニッシュ
ボディ アルダー(サンバーストカタログ記載)
当時80000円の定価です。
いま、このようなギターを新品で買うとなればいくらになるのか?と思ってしまいます。